増えてきた!高齢者の逆流性食道炎患者 〜直面している問題と課題〜
高齢者になると体力と免疫力、筋力が低下するので、脳・喉・足腰・心臓・呼吸器官・内臓器官の疾患が見られることが多くなります。
そして近年、高齢者の逆流性食道炎患者は急激に増えています。
- 高齢化すると発症しやすい病気
- 風邪、インフルエンザなどの感染症、食中毒、ガン、心臓病、肌荒れ口内炎、慢性疾患、急性疾患、胃炎、胃腸障害、呼吸器疾患、便秘、下痢、睡眠障害、不眠、甲状腺機能低下症
大きな病気を患っていなくても、
「最近、なんか疲れが取れない」
「体力が落ち、以前よりも回復する力も衰えてきている」
と思うことは以前に比べても多いです。
逆流性食道炎に関係しているもので高齢者が感じやすい疾患は、「嚥下障害(えんげしょうがい)」です。
簡単に言えば、喉や食道の詰まりです。食べ物を口に入れて、いっぱい噛んでもなかなかうまく飲み込めない。。。
これは神経障害や脳血管障害が起因しています。さらに逆流性食道炎を2ヶ月以上患っており、胃酸が食道にかかっていると、徐々に食道は狭くなっていきます。
年齢的な嚥下障害と逆流性食道炎による嚥下障害によって食べ物を飲み込みにくくなるんです。
そうなってしまうとなかなか食事を楽しめなくなってしまいます。
前置きは長くなってしまいましたが、
今回は「逆流性食道炎と高齢者」をテーマに話していきます。

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Contents
加齢が原因の逆流性食道炎は治らない???
歳を重ねると徐々に筋肉が衰えてきますよね。それは内臓の筋肉も同じです。
胃と食道を結ぶ「噴門」というのがあるのですが、その噴門は下部食道括約筋によって開けたり、閉じたりしています。
しかし、下部食道括約筋が衰えることで噴門が緩くなるんです。
だから結果として胃酸が胃から食道・喉元まで逆流してきます
逆流性食道炎を改善させるためには、下部食道括約筋を鍛えるとよいです。
「他にも色々な改善方法はあるのですが、まずは下部食道括約筋を鍛えてください」
私はこれまで6年ほど逆流性食道炎についての情報発信を続けていますが、ほとんどの方に下部食道括約筋をまずは鍛えることをオススメします。
<外部サイト>
逆流性食道炎と下部食道括約筋の深すぎる関係!効果絶大な鍛え方を一挙紹介
しかし、中には
「通っている病院の医師は下部食道括約筋は鍛えられないと言っていた。だから自分は治らないかもしれない」
「自分の年齢(60歳)でもしっかり鍛えることはできるのか?逆流性食道炎は簡単には治らないのでは?」
というメッセージを私に送ってくる人もいました。はっきりいうと、治らないと思ったら治りません。
いいですか?高齢者であっても適切な考え方をして、適切な治療法・克服法を実践すれば治らないことはありません。
完全治癒ではなくても日常生活に支障が出ないレベルにまで達することは容易です
しかし、諦めてしまっていませんか?
逆流性食道炎はガンの病気みたいに治らないと思っていませんか?その心理的なハードルは結構あると思います。
諦めては絶対にダメです。諦めてしまっては治るものも治りません
背筋はまっすぐ、呼吸しやすい体作りを!
高齢になると、背中が曲がっていきます。背中が曲がっていると胃の腹圧が上昇していくので結果的に胃酸が逆流しやすくなります。
歳をとると背中が曲がってしまいますよね。70代・80代の高齢者ではないにしろ、50歳を過ぎる頃から背中は曲がりやすくなります。
筋力が低下しないように、しっかりとトレーニングをする必要がありますね。
トレーニングといっても過度な筋トレではなく、
「日常生活から背筋をまっすぐしよう」
「腹式呼吸をやってみよう」
「腹筋、背筋を1日10回程度やろう」
この程度で構いません。
背筋をまっすぐにするイメージを持っただけで逆流性食道炎は改善していきますよ。
腹圧がかかると内臓の活動量も減り消化効率は悪くなるので覚えておいてくださいね。
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薬物治療だけが全てではないことを知ろう
胃酸の逆流を感じて病院に行き、逆流性食道炎と診断されると間違いなく薬が処方されます。
-
処方される薬一例
- プロトンポンプ阻害薬
- H2受容体拮抗薬(H2RA)
- ネキシウム
- タケキャブ
- オメプラゾール
- 食道粘膜保護薬
- 中和剤マグテクト内服液
あなたもこれらの薬を飲んだ経験はあると思います。
まずは免疫力を高めるべき
胃酸に対して抵抗力を持てば、食道に胃酸がかかったとしても粘膜が傷つくリスクを少なくすることはできます。
だから、免疫力を高めるのは非常に大切です。
最近、免疫力が低下しているなぁ、と感じるときはないですか?
- 免疫力を低下させる原因
- 運動が不足している、環境(家、外)汚染、タバコを過度に吸う、過度にアルコールを摂取する、ホルモンバランスが乱れる、興奮することがおい、年齢が高齢になっている、食生活が乱れている、疲労が溜まっている、睡眠時間が短い、人とのコミュニケーション不足している
加齢や老化すると免疫力が低下します。
免疫力のピークは「20歳」であるのを知っていますか?
年齢とともに体力は下がりますし、細菌や病気にリスクは年々上がっていきます。
年齢が増すと些細なことで風邪を引いたりしますよね。
- 免疫力が下がると感じる健康被害
- 朝起きられない、痛い、眠気がする、疲れやすい、エンジンがかからない、寝起きが悪い、乱れる、食欲がない、横になっても寝付けない、内向的になる、汗をかく、寝ぼけまなこ、姿勢が悪い、中毒に陥る、冷える、寒気を感じる、麻痺する、気分が滅入る、精神が不安定になる、怒る、機嫌が悪くなる、身長が縮む、禁断症状、体重増加、記憶障害、虫歯、認知障害、焦燥感、痔、胃潰瘍
免疫力を高めるためには、
食生活、睡眠の質、運動の質を整える必要があります
あとは人とのコミュニケーションですね。
歳をとると会う人や話す人は一定になって来ますので、できればたくさんの刺激をもらうように様々な人と会って見てください。そして話してください。
どこかのコミュニティーに所属するのも良いですし、自分で積極的にコミュニティーを作るのもかまいません。
面倒臭がらないで、人と話してください。人と話すだけでもストレスが緩和され免疫力は上がっていきますから。
趣味や興味があるものに時間を使い、体と心をリフレッシュさせる
あなたには趣味や、興味があるものはありますか?
若い時と比べると人生経験が豊かになるので、刺激が少なくなりがちになります。
しかし先ほどの免疫力のところでもそうですが、「心をワクワクさせる」ことは非常に大切なんです。
だから自分が興味を持つものに、時間を使うようにしてください。
これは逆流性食道炎を改善させるために、そして人生を豊かにするためにも必要なんです。生活にメリハリがないと、心が老化していきます。
高齢になると逆流性食道炎だけではなくて、様々な病気や疾患に悩まされると思います。
それに立ち向かっていくためには、「心をワクワクさせる」ことが必要なんです。
どこどこへ行きたい
なになにを食べてみたい
誰々と会ってみたい
もっと上手く何々をしてみたい
どうですか?あなたの欲求・欲望はどんなものですか?
病気や疾患に囚われずに、人生を豊かにして行きましょうね。
- 嫌なことがあっても、生きていることに感謝する
- 疲れるのは頑張っている証拠だと考える
- 夜寝る前は「今日も楽しかった」けど「明日はもっと楽しい」
- 他人に対して、マイナスな感情を抱かない
- 休みの日は平日とは異なることをやってみる
<免疫力に関する関連記事>
逆流性食道炎は免疫力を高めないと治るものも治らない!免疫力を高める5つの必要要素とは
最後に・・・
いかがでしたか?
高齢者の逆流性食道炎の現状や問題点、そして人生において大切なことを話しました。
逆流性食道炎にかかったとしても諦めてはいけませんし、諦める必要はありません。
逆流性食道炎はバレット食道を引き起こす危険性が高く、バレット食道は食道ガンを高確率で引き起こします
だから、この際しっかりと治して行きましょうね。
私はこれまで400名以上の逆流性食道炎患者の相談に乗って来ました。もし何かわからないことや不安なことがありましたら、気軽に連絡ください。
ご安心を、あなたの逆流性食道炎は私が治します。
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