私はこれまでたくさんの患者さんにアドバイスをしてきましたが、最初のアドバイスは食事に関してです。

今回は、控えるべき食事のパターンやオススメの食事、絶対にやってはいけない食べ方について話しています。

食事の改善は簡単です。正しい知識をつけて、やっていけば良いだけなのです。ぜひ参考にして、実践してみてください。

逆流性食道炎を悪化させる４つの食事パターン

酸性のものは控える

酸性度の高いものを飲み込んでしまうと、食道を通過するときに傷ついている食道をより刺激してしまい余計に酷い胸焼けを引き起こします。

逆流性食道炎に苦しんでいる人のなんと６０％は胸焼けを症状として感じています

さらに胃の中に入ったとしてもまた逆流するリスクもあります。

なので出来るだけ酸性度の高い食べ物や飲み物を控えてください。

酸度が高い飲み物・食べ物
• お酢
• 柑橘系の果物
• 果実のジュース
• コーラ
• スタミナドリンク

これとは逆に牛乳やお茶を飲むと一時的にではありますが胸焼けの症状を軽くしてくれます。

胸焼けや咳が出ている人は注意しましょう！

刺激物は控える

食道は酸性がくっついたりすると不快感をおぼえるですが、この不快感をおぼえる神経のことを「TRPVI」と言います。

酸性物質だけではなく刺激物の刺激に対しても不快と感じます。

唐辛子の主成分であるカプサイシンはその神経を強く刺激してしまいます。普段生活しているときに口にする食べ物の中にもカプサイシンは意外と含まれているので注意してください。

そうなんです。
逆流性食道炎に悩まされていたり、苦しめられているならばこれらの食べ物は絶対に口にしてはいけません。風邪で喉を痛めているときに辛い系の食事を取らないのと一緒。

咳ではなく胸焼けという症状に変わるのですがメカニズム的にも身体の負担はまったく同じだということをお忘れなく。

辛く、そして熱い食べ物は最悪です。

刺激となりうる飲み物・食べ物
• 生もの
• とうがらし
• レモンなどの刺激物
• アルコール
• コーヒー
• カフェインの入ったお茶

甘いものは控える

甘いものをたべてしまうと胃の中の浸透圧が高くなってしまいます。

浸透圧が高くなると食道に細かく小さな傷つけてしまうのです。逆流性食道炎は胃酸が食道まで逆流してしまうことで起こる病気。

なので甘いものを食べると食道を傷つけて悪化させてしまいます。

甘い飲み物・食べ物
• おまんじゅう
• おもち
• 和菓子
• あんこ
• チョコレート
• ジュース類
• 栄養ドリンク

油分の多い料理は控える

胸焼けは油分の多いものでも起こります。脂っこい唐揚げや餃子は美味しいですが食べた後に不快な気分になりますよね。

油分が十二指腸に流れると、より不快な胸焼けを引き起こします。食道が酸に敏感に成るためと考えられているのですが理由はよくは解明されていません。

またカロリー値が高い食べ物で肥満体質になり、腹圧が大きく掛かるように成るので逆流しやすい体にしてしまう恐れがあります。

さらに油分が十二指腸まで流れて来ると「コレシストキニン」という物質が分泌されるのですが、これは胃と食道を締めている部分を緩めてしまう作用があり、

それが働くことで、胃酸が逆流しやすくなるのです。

このように油分の多いものを食べてはいけない理由が3つあります

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オススメな食事

胃に負担がかかるものだと、どうしてもストレスを感じて酸を逆流させてしまうので、

• 刺激物が少ないもの
• 無農薬で無添加
• 柔らかい
• 冷たくなく身体を温める

これらのような食事が良いとされています。

具体的に言えば、食物繊維がたっぷりな野菜やお豆腐、白身魚がベストです。

あとはヨーグルトやチーズは胃の粘膜に良い働きをするのでオススメです。

キャベツをたっぷりと使った「ソーセージポトフ」や「カボチャとサツマイモで作ったポタージュ」がオススメです。

どうしてもお肉を食べたいときは栄養化が非常に高い鳥のササミを茹でたものにポン酢をかけたものを召し上がってみると良いでしょう。

逆食を悪化させない！食べ方の注意点

満腹を控える

逆流性食道炎を治したいと思っているのであれば満腹はそれでも避けるべき。

胃の上部が広がると食道と胃の境界部分が余計に緩んで逆流してしまうということにつながります。

また、たくさんカロリーを摂取することでもあるので太りやすく成ってしまいますからね。

なのでなるべく満腹になるのを避け、腹８分目までに留めておくと良いでしょう。

暴飲暴食はしない

逆流性食道炎に悩まされいるならば、暴飲暴食は絶対にしてはいけません。

暴飲暴食を繰り返してしまうと食べ物を食べたら吐き出さない限りは胃で消化され、腸で吸収されます。

そして胃にたくさんの食べ物や飲み物が詰め込まれると、
胃と食道を繋ぐ噴門（ふんもん）と呼ばれるところがだんだんと緩んで行き胃酸が食道や喉、口まで逆流してしまいやすくなるのです。

暴飲暴食は噴門を緩めるだけではなくて、胃に送り込まれた物を消化されるために大量に酸が分泌されるようになるのでこの胃酸過多にもなりやすくなってしまうのです。

胃の壁はアルカリ性の粘着物でできていますが、大量の酸には耐久性がありません。

さらに暴飲暴食をするようになると、食べ物を消化させる過程では「ガス(悪玉コレステロール)」が発生します。

油物が消化されるとガスは発生しやすいです。暴飲暴食を繰り返すと、胃腸の機能が低下し、ガスを外へと排出する機能が低下するため、身体に悪玉ガスが充満します。

胃腸が不調を続けてしまうと他の器官の不具合をも引き起こしてしまう恐れが在ります

胃腸が機能しなくなると摘出手術や鼻に管を通して生活しなくてはならないようになってしまうことがあります。

なので自暴自棄になって暴飲暴食をしては絶対にいけません。

食べ過ぎた時の対処法

お腹が苦しくない程度の軽いウォーキングをしてみてください。

または梅干しやレモンを丸かじりすることを想像すれば、適度な消化を促せますよ。

他には

砂糖が含まれない炭酸水を少量飲む

水を少量、時間を置きながら飲む

ガムを噛む

背筋をまっすぐにする

このような方法もあります。

暴飲暴食後に身体を横にしてはいけません。胃酸が逆流して食道を焼いてしまう危険性がありますので

まとめ

今回のポイント
• 逆流性食道炎を悪化させる４つの食事パターン
• オススメな食事
• やってはいけない食べ方
• 食べ過ぎた時の対処法

今回は「食事」をテーマに話して行きました。

食事で体は作られますし、食事は逆流性食道炎に大きな影響を及ぼします。

まずは現状の食生活を見直して、次に今回話したことを実際にあなたの生活に取り入れてみてくださいね！

ご安心を、あなたの逆流性食道炎は私が治します。

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