下部食道括約筋を鍛える方法!!胃酸の逆流はこのエクササイズで治せ!
「筋肉を鍛えるだけで逆流性食道炎(胃食道逆流症)が改善します」
この記事の対象者の以下の通りです。
- 少しでもツライ胸焼けを抑えたい人
- H2受容体拮抗薬(H2RA)などの薬物治療をうけている人
- 逆流性食道炎を患っており胃酸の逆流に悩んでいる人
- 美味しいものを気にせず食べたい人
- 嚥下障害(のどがつまり、食物を飲み下すことが困難になる)に悩まされている
なぜこれまで逆流性食道炎は改善しなかったのか?答えはシンプル。
本当に改善する方法をしていなかった。からです。
今回の記事では「下部食道括約筋」について、そしてこの筋肉を鍛える方法についてお話しています。
下部食道括約筋を鍛えるメリット
胃と食道を繋ぐ部分を「噴門(ふんもん)」と呼び、緩むと胃酸が逆流します。
加齢とともに噴門は緩みますが、下部食道括約筋を鍛えば誰でも締めることは可能です。
逆流性食道炎の薬をいくら服用しても、下部食道括約筋が緩いと逆流性食道炎が再発化したり慢性化します。
(プロトンポンプ阻害薬(PPI)を8週間以上服用しても治らないものを難治性逆流性食道炎と言います)
下部食道括約筋が緩んでいると逆流性食道炎は完治されません
腹圧が大きくかかることで胃内圧の上昇が起こり、結果として噴門が緩くなりやすくなります。
逆流性食道炎を少しでも改善されたいのであればまずは下部食道括約筋を鍛えるべきです。
腹圧に関しては「逆流性食道炎が治らないのは腹圧が高いから!腹圧に詳しくなって症状を改善しよう」
こちらの記事で詳しく書いてあるので参考にしてください。
ドギーブレス法 横隔膜を鍛える
犬の呼吸法を真似し、下部食道括約筋を鍛える方法です。
まずは口を開けてリラックスします。
その後に犬が荒い呼吸をするように「はうはうはうはうはう」こきざみに息を吸って吐く。
方法はこれだけでこれを30秒から1分くらいを1セットとし1日に3セットを繰り返しやることでしっかりと横隔膜も鍛えられます。
このとき横隔膜を両手で触るとこの部分が「上下に運動」していることがわかります。
実際にやってみてくださいね!慣れていないときは次の日に横隔膜が筋肉痛になりますが、それはしっかりと鍛えられている証拠なので心配無用。
口呼吸ではなく鼻呼吸を心がける
「たったこれだけでいいの?」と思うかもしれませんが鼻呼吸の方が脂肪が燃焼されやすく、自然なカタチで下部食道括約筋を鍛えることが可能です。
日常的に心がけることで無意識のうちに逆流性食道炎を予防・改善・悪化の防止に役立ちます!
朝晩やってみてください。そうすることで症状が改善されていきますよ。
姿勢を意識するだけで一回の呼吸が深くなり、たくさんの酸素を吸い込むことができますよ。
正しく鼻呼吸することで免疫力も上がり、睡眠の質も向上します。
免疫力が低いと胃酸で焼けた食道がなかなか修復されませんし、睡眠の質が低いと結果的に免疫力が低くなり少しの胃酸でも過剰に体が反応するようになるので注意が必要です。
患者のための正しい腹式呼吸法
普段の私たちの呼吸法は「胸式呼吸法」と呼ばれています。
しかしボイストレーニングなどでよくある腹式呼吸法をマスターすることによって発声が良く成る事はもちろん、横隔膜まで鍛えることができます。
腹式呼吸を実践して行く事で徐々に逆流性食道炎の症状は改善されていきますよ。
- 背筋を伸ばして、鼻からゆっくり息を吸い込む
- お腹を凹ましながら、口からゆっくり息を吐き出す(吸い込む時間と同じくらいの感じで)
これが腹式呼吸法のやり方です。
もっと詳しく鍛える方法を知りたい方はこちらの記事を参考にして見てください。
最後に
今回は下部食道括約筋を鍛えるメリットと、そのやり方についてお話ししました。
括約筋を鍛えるところから根本的な治療を始めていきましょう。
まずはトレーニングから悪化を防いでいき、そのあとに根本的な改善方法へ移っていくと体に負担をかけることなく治っていきます。
ただ人によっては、下部食道括約筋を鍛えるとお腹の腹圧が高まり、結果的に病気が悪化する危険性があります。