食道裂孔ヘルニアは逆流性食道炎を引き起こす!腹圧を上げるところから始めよう
今回は食道裂孔ヘルニアをテーマに扱います。
胃酸が込み上がって来る症状や、慢性的に食道に胃酸がかかる人は食道裂孔ヘルニアかもしれません。
必ず内視鏡による目視検査を受ける様にしてください。
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ご安心を、あなたの逆流性食道炎は私が治します。
どんな病気なのか?
先ほどの図のように胃が少し変形していますよね。変形してしまうと食道の一部が胃に変身してしまうのでどうしても胃酸がのど元に行きやすくなってしまうのです。
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食道裂孔という食道が通っている穴から胃の部分が飛び出てしまっていますね。
これを食道裂孔ヘルニアといいます。
横隔膜と食道裂孔という穴は胃酸の逆流を防ぐ役割を担っているのですが、その付近で胃が変形してしまうと食道やのどが胃酸によって傷つけられてしまうのです。
年齢を増すにあたって、少しくらい食道裂孔ヘルニアになってもなんら身体に影響はありません。
しかし、日常的に胸焼けを感じることやそれによって食道炎を患ってしまった場合はもしかしたら深刻な食道裂孔ヘルニアかもしれません。
主な原因はなにか?
これらのことが主な要因です。
加齢や生まれつきの特性によって穴が緩くなってしまい胃の一部がさきほどの図のように変形してしまうです。
腹圧も関係があります。
- 猫背などで姿勢が曲がっている
- 食べた後にすぐに横になる
- 便秘や下痢を繰り返している
- 胃酸過少で食べ物が胃の中にずっと残っている
- 便をするときに踏ん張りすぎてしまう
- ベルトをきつく締めすぎている
- お腹周りに脂肪がたくさんついている
- デスクワークをしている時
- バイクに乗っている時
- 椅子に読書をしている時
- 前のめりになって食べ物を食べている時
- 椅子に座りながら人と話している時
前のめりになると腹圧が高くかかります。特にデスクワークする時間が長い方は注意するようにしてください。
予防策
食道裂孔ヘルニアは主に中年女性が患者となってします。全体で患者の50%は40-50年代の女性なのですがこの病気の主な予防策は以下の通りです。
- 脂っこい物を控える
- カフェインの入ったものを飲まない
- 酸っぱい、辛いといった刺激物を摂取しない
- タバコやお酒を控える
これにさきほど伝えた姿勢を気をつけて腹圧を掛けないようにする。これは非常に効果的な予防策です。
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腹圧を掛けないようにするには
このようなことを心がけると胃にかかる圧力を減らすことができます。