逆流性食道炎の改善には「水」が不可欠です。

今回は、この「水」の大切さに焦点を当てて説明していきます。

実は、
私たちの体は約60%が水分であり、その水分の流れを通じて栄養が全身に行き渡り、また不要な物質が体外に排出されます。

体内の水分が足りないと、

疲れやすくなったり、口の臭いが強くなる、味覚が鈍くなる、低体温を感じる、肌のトラブルが増え、シワやシミが目立ちやすくなり、免疫力が低下し、元気が出なくなる

また、十分な水分を摂取していても、

体内の水分の循環が悪くなると、

動悸を感じる、胃がもたれる、消化器系の調子が悪くなる、めまいを感じる、不純物が体内に残りやすくなる、手足のしびれ、寒気を感じやすくなる、体重増加が起きやすくなる

このように多くの体調不良を引き起こします。

意外と知られていないかもしれませんが、逆流性食道炎と水分摂取は密接な関係があります。

胃や腸のバランスや機能を調節しているのは自律神経ですが、この自律神経の働きは、体内の水分が不足したり、循環が悪くなると乱れやすくなります。

健康を維持・向上させるためにも、水分摂取の重要性を理解し、日常生活に取り入れるよう努めてください。

ミネラルウォーターは硬水がいい

水には「軟水」と「硬水」の2つのタイプが存在します。私が特におすすめしたいのは、硬水。

硬水を飲むと、特有の風味を感じることがあるかもしれませんが、実はカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、亜鉛、セレン、マンガン、鉄、銅、ヨウ素、リン、バナジウムなどの重要なミネラルが豊富に含まれています。

これらのミネラルは、日常の食事だけではなかなか取り入れるのが難しいものもあります。そのため、硬水を通じてこれらのミネラルを手軽に摂取するのは、非常に良い方法です。

特にミネラルウォーターを選ぶことで、日常生活の中で簡単にこれらのミネラルを摂ることができます。
→市販のミネラルウォーターならこれがオススメ

あなたが飲むべき水の量は？

健康的な食生活を送っている人は、食事から800ml、体内の脂肪分解によって300mlの水分を摂取しています。

これは、合計で1.1リットルになります。健康的な体を維持するためには、少なくとも1.5リットルの水を摂取する必要がありますが、この量は個人の体重によって異なります。

正しい飲み方：ちびちび飲み

多くの人は水を飲むことが健康に良いと知っていますが、正しい飲み方については知らないかもしれません。一般的に、喉が渇いた時ではなく、日常的に少しずつ「ちびちび」と水を飲むことをおすすめします。

日常で1.5リットルの水を摂取するための推奨摂取タイミングは以下の通りです：

・午前中：375ml
・お昼から夕方：625ml
・夕方から寝るまで：500ml

体の水分量を一定に保つためには、こまめに水分を摂取することが大切です。特に、朝起きた際には、夜間の水分消費が多いため、1杯の水を飲むことをおすすめします。

汗をかかなくてもただ呼吸するだけ水分は枯れていくのでこまめに摂取することを忘れないでくださいね。

特に起床時には、就寝時で消費した水が多いため、水分量不足に陥りがちです。

起きたらカーテンを浴びならコップ1杯の水を飲むといいですよ。

ちなみに認知症患者の徘徊活動はなぜ夕方、夜に多いか？というと、「体の水分がちょうど抜けた時間」だからです。

体の水分量が減ることで、脳機能が低下することも覚えておいてくださいね。

摂取した水でより健康的になるために

適切な水分摂取は、逆流性食道炎の改善や自律神経のバランスを整える助けとなります。しかし、水分だけを摂取するだけでは不十分です。適切なミネラルや栄養素の摂取も必要です。

しかし水を変えるだけではダメです。

ミネラルウォーターだけでは、
カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、亜鉛、セレン、マンガン、鉄、銅、ヨウ素、リン、バナジウム

これらの栄養素を摂取するのはバランスが崩れてしまい、結果的に体で吸収されなくなります。

バランスの良い食事をする必要があります。

詳しい食事指導や運動の方法に関しては、以下のリンクを参照してください。

「逆流性食道炎患者のための食事指導！〜食べ物から食べ方まで〜」

また飲んだ水分を体全体に行き渡らせるためにはある程度体に負荷をかける運動が必要です。

運動に関しては
「50歳以上の逆流性食道炎患者は太ももを鍛えて、リンパの流れや血行不良を改善しよう」

こちらの記事を参考にしてくださいね。

先ほども話したように体全体を一回リセットし、生まれ変わるためには1ヶ月ほどの期間が必要。

もう一度、この記事を読んで健康的な体と水習慣を身につけてください。

健康的な水分摂取の習慣を1ヶ月続けることで、体全体の状態がリセットされ、より健康的な状態に近づくことができます。

継続が力ですよ。