逆流性食道炎から出血は本当に危険!最も危険なグレード5
これまで私は逆流性食道炎の専門家として400人以上の患者を救ってきました。相談に乗ってきた数はそれ以上です。
私の経験から伝えると、
逆流性食道炎が原因で「食道から出血が出る」のは本当に危険なレベルの状態だと断言できます。
(逆流性食道炎にはグレードという段階が存在し、グレード5が最も危険度が高いです。)
メルマガ読者からこんな質問を頂きました
胸焼けや苦い水が込み上がって来る症状がその病気だとは思ってもいなく、ずっと放っておいたのです。
最近朝起きたら口から出血しているのですが、この病気となにか関係ってありますか?
逆流性食道炎を患っており、胸焼けを日々感じているということですね。
しかもこの病気だと気がつかずに放っておいていたということで症状が重いと見ました。
朝起きたときに口から出血することの直接的な原因が逆流性食道炎だけにある!ということではありません。
他の病気の考えられますし、寝ているときの鼻血が出てしまいそれを飲み込んでいたとして朝起きた時に口から吐血することもあります。
ただ普段から
- 胸焼け
- 空咳
- 食べ物を食べると引っかかるような感覚
これらの症状が出ているのであれば症状はかなり進行していると言っても間違いありません。
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食道が重度の炎症状態
出血しているということは食道の部分がかなり重く炎症しているということです。
普通であれば胃酸がたくさん掛かることで腫れて来るのですが、腫れが酷すぎて皮膚を突き破り出血するくらい炎症しているということですね。
これくらい放っておく方は非常に稀なのですが、逆流性食道炎の症状として吐血することはあります。
また吐血するくらい酷い場合は食道の一部は胃に変形している事が多く、これをバレット食道と呼びます。
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出血を確認する3つの方法
出血を確認することは以下の3つからできます。
- 口から血が出てくる
- 内視鏡を使って、食道を検査する
- 弁が黒っぽくなっている
この3つです。
「口から血が出てくる」「弁が黒っぽくなる」
この2つの症状が出ていたとしても
食道からの出血かどうかを正確に確認することはできません。
喉や口からの出血かもしれませんし、胃や腸からの出血かもしれません。
内視鏡を使って、食道を検査すると症状が正確にわかります。
なのでもし逆流性食道炎の症状が重くなってきて、
さらに「口から血が出てくる」「弁が黒っぽくなる」
この2つのうちどちらかを確認した場合は正確に調べるために内視鏡検査を受けてみてください。
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炎症して血管を傷つけている危険性がある
逆流性食道炎は2種類の種類に分けられます。
非びらん性胃食道逆流症とびらん性胃食道逆流症です。
このびらんというのものは目視で食道に傷が入っているとわかるタイプの逆流性食道炎のことを指します。
食道に少し傷が入っているのがわかりますよね!この部分がびらんというもので
胃酸が食道の組織を痛めつけている証拠になります。
そして出血しているということはあなたもこのようにびらん状に広がっているということです。
食道の表面には粘膜で保護されているので胃酸が掛かったとしても食べ物が通過したとしてもほとんどその影響は感じません。
しかし胃酸が常に掛かる状況に在るというのであれば話は別です。粘膜の保護を破壊してしまうほど慢性化しているのであれば血管までこのびらんがたどり着いていることを指し示しているからなんですよね。
血が口から出る、いわゆる吐血もしますし、腸内で食べ物のカスと混ざり合ってしまうことで血便だったり便の色が真っ黒に変色するようになります。
すぐに対処するべき
もし逆流性食道炎が原因で出血していることが解っているのであればすぐに対処する必要があります。体の組織は丈夫なもので外敵から身を守るための装置・システムがたくさんあるのですが出血がみられるのであれば、
外敵>免疫
この状態が成り立っているといえます。
大量出血を引き起こし貧血で倒れてしまわないように気を配りながら逆流性食道炎を完治させてください。