逆流性食道炎の検査は一体どんなことをするのか?6つある検査を全て解説
検査することで逆流性食道炎に罹っているのかだけではなく、悪化しているのか・改善しているのかがわかります
どのような検査があるのか?を知っておくといいですよ。
ヒアリング(問診)
逆流性食道炎の検査のファーストステップはヒアリングです
- 口まで胃酸が逆流しているか?
- 胃のもたれや胸焼けを感じているか?
- 熱がないのに空咳がでるか?
- 喉の異物感はあるか?
このような質問に答えて行き簡易検査チェックをします。
普段から自覚症状はメモしておきましょう。メモすることで自分の症状がはっきりとわかるようになりますし、医者にも正確に伝えることができます。
実際に押してみる
逆流性食道炎や胃荒れの人はお腹と背中にハリがあります。健康な人は押しても痛くないのですが、不調を感じている人はハリがあるのですが弾力が無く押すと痛みを感じます。
医師に横隔膜を持つように押されて、そこで痛みを感じるのであれば逆流性食道炎や他の胃腸の病気の可能性が考えられます。
内視鏡検査はある程度はわかる
最終的に胃薬を処方されて経過をみてもなんらかの不調が在る場合は、胃カメラを飲む内視鏡検査がおこなわれます。
内視鏡検査は必須ですが、逆流性食道炎かどうかは正確にはわかりません。逆流性食道炎の中には非びらん性と言って、肉眼では確認できないパターンもあります。
そのため、逆流性食道炎かどうかは患者の自覚症状によって診断されるケースが多いんです。
以前は正確に診断する事ができなかったのですが、検査に使用する「ファイバースコープ」の精度が上がったため、食道のどの部分が炎症しているかはっきりわかるようになったんですよね。
もちろん、胃の中で亀裂(胃炎の後)がはっきりわかる場合はほぼ100%、逆流性食道炎と診断されます。
検査するときの注意点は
- 前日の夜9時から食事を食べない
- 検査の3時間前から飲み物を飲まない
この2点なのですがこれを守らないとファイバースコープを口にいれた瞬間にいろいろと大きな問題点が発生してしまうでしょう(苦笑)
麻酔針を打つ代わりに喉に液体を貯めて30分置き、そのあとに内視鏡のカメラを口から入れて検査してもらいました。もともと喉が狭い人は視鏡がなかなか入らないため、ツライ思いをする人もいます。
検査は15-20分程度。
少し不安な方は喉に溶液を貯めるという麻酔ではなくしっかり注射を打ってもらった方がよいでしょう。
これでは食道に炎症は起きているのか?喉に炎症が起きているのか?を検査することで逆流性食道炎かどうかを判断することが出来ます。
また食道裂孔ヘルニアの検査もする事ができます
内視鏡検査で逆流性食道炎は絶対にわかる?もっと早く検査をしておけば良かったと思う前に
上部消化管エックス線検査
これはエックス線を用いたもので下部食道括約筋の弛み具合を調べる事ができます。しかし逆流性食道炎の重症化している場合のみ解る事で内視鏡検査と比べるとその精度はいまいちだと言えますね。
PHモニター
PHというのは酸性、アルカリ性、中性を図る単位なのですが、食道のPH度を調べ、胃酸が逆流しているか調べます。
胃酸は非常に強力なので食道まで逆流しているとPH反応にするように成っています。
鼻から管を通し、24時間体制で食事しているとき、横になっている時、眠っているときはリラックスしているときの食道のPHを調べることで正確な数値を知ることができ、逆流性食道炎かどうか検査します。
ただ想像していただくと解るのですが
24時間も鼻の中にチューブを入れているので、苦しむ患者も多いです。
シンチグラフィーと言われる検査と食道内のPHを調べる事ができるのですが、違いはこの検査では胆汁が逆流しているかも調べる事ができるのです。
しかし負担が大きいことや特殊な設備が必要に成るので現在ではほとんど使われていないと言ってよいでしょう
生検
これは逆流性食道炎が悪化して食道がガン状態に成っていないかを調べる検査のことを言います。
実際に器具を使い食道の組織をほんの少しだけ害のない程度に切り取り悪性か良性なのかを顕微鏡で調べる検査のことを言います。
ただこれは逆流性食道炎かどうかを調べるというよりも悪化してガンになっていないかを調べる検査なのでこの病気が発症しているかどうかを調べる検査ではないと言えますね!
まとめ
- ヒアリング
- 実際に押してみる
- 内視鏡検査
- 上部消化管エックス線検査
- PHモニター
- 生検
逆流性食道炎かどうか正確に検査をしたいのであれば内視鏡検査が一番です。
またそのときは私の実体験を踏まえた上で、なるべく喉の液体麻酔ではなくてしっかりと麻酔注射を打ってもらうようにしましょうね!